先日、某寺の住職と話した時のことです。この住職は大学で教鞭をとっておられる方なのですが、ある日、学生にお茶を入れるように頼んだところ、ペットボトルのお茶が出てきたそうです。聞いてみると、お茶の入れ方が解らないからということでした。
これからお坊さんになろうという学生の中で、急須でお茶を入れたことがない学生がいるという事に、とても驚いたそうです。
ペットボトルのお茶は、言ってみれば既製品。建築の世界でも同様に、木、布、石に似せた塩ビ製品などの既成品が増えて、なかなか本物が見られないという話で盛り上がりました。
古い物は文化を伝えます。それに対して、新しい物は文化を作っていきます。
これはどちらも大切な事。スポーツの世界が、新素材の道具によって進化するように、建築もまた新素材によって進化しているのだと思います。
古い物を大事にするだけではなく、新しい物を受け入れる柔軟さも必要でしょう。
そうは言いながらも、お茶はやっぱり急須で入れるものだと思う私です。

大本山光長寺山門

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