適材適所な収納

私は過去に7回引越しを経験していますが、引越しをするたびに、少ないと思っていた自分の荷物が、意外に多いことに驚いたものです。初めて学生としてひとり暮らしを始めた4畳半の部屋には、小さな棚と、こたつと衣装ケース、それとギターが一本程度だったのに、いつの間にか荷物が増えてしまいました。

あいかわらず、片付けはうまくならないのですが、それだけに私の設計では収納には気を使っています。

おそらく家中の物を居間に並べたら、それでいっぱいになってしまうでしょう。

それらをいかに効率よく収納するかによって、同じ面積の家でも、生活空間の有効率が変わってきます。そのような理由から、うまく収納スペースを設けることは、私の設計手法の中ではプライオリティ高いです。

物には、季節の物やストックしておく備品などまとめて収納するべき物と、掃除機や靴などのように、頻繁に使用するために、それを使う場所に収納したほうがよい物があります。

自動車の用品やアウトドアスポーツ用品など外だけで使用する物もあります。私は、建て主が生活を始めたところを想像しながら、適材適所に収納できるように考えながら設計します。

時には家の隙間を使いながら、建物の空間内を有効に使って収納するようなこともやります。

適材適所にしっかりと収納が考えられた家は、あれこれ悩むことなく、すっきりと暮らせる家だと思います。

ガラス階段の家収納

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