狭小敷地に建つ2世帯住宅です。

2006年竣工

建主の希望は、
「2世帯7人が一緒に暮らせる家。 」

「親の世代から住み続け、住みなれた土地は約29坪。木造2階建て約30坪の家に住み続けてきましたが、3人目の子供が成長してくると、さすがに手狭になり、建て替えを考えました。 」
まずは、2世帯7人が快適に住める家を作ることが基本と私は考えました。

個別に奥様の希望として、台所がそれぞれの世帯ごとにある事、明るく通気がよい事など。
ご主人の希望として、書斎が欲しい、自然素材の仕上材を使いたい、無垢材のフローリング床にしたい、などがありました。

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BEFORE

AFTER


家の中央を貫く階段が、光と風の通り道

  • 道路斜線により、2階建が精一杯の状況のなかで、7人家族分の面積を確保するために
    天空率を使って道路斜線を緩和し、建蔽率容積率ともにほぼ一杯の無駄ない計画を実現しました。
    重量鉄骨の大きな箱のほぼ中央に1階から3階までの階段を配置し、その穴によって全体が一続きになっている3層吹抜けの構造です。
    ガラス階段の上部屋根のトップライトが、明るさと通気性を確保。
    階段や段差をうまく使って各々のプライバシーを確保しつつ壁を最小限とし、空間を広く使う工夫をしました。
  • 遊び心を持って、家の中や外にいろんな仕掛けがしてあります。
  • 壁や天井材を省略する事によってローコスト化を図りつつ、仕上材は全て本物の自然素材を使っています。 家具やキッチンなども全て手作りです。
  • 7人家族が程良い距離感を保ちながら、一緒に暮らす理想の2世帯住宅が出来ました。

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