家と音楽が似ているなどと言うと、ちょっと変わり者に思われるかもしれませんが、私は、実はかなり真面目にそう考えているのです。

鳥のさえずり、川の流れる音、波の音、犬の鳴き声、雨音、雷、など様々な音が自然界には散乱しています。

音が無秩序に鳴っている状態では、ただの雑音です。

しかしこれにリズムという秩序を与えると、つい耳を傾けてしまうような音に変わります。

波の音や列車の音などを思い浮かべてみてください。いつまでも聞いていたくなりませんか?

さらにこれに和音、旋律と調和をとっていけば、どんどん音楽へと変化します。

 

私が家をつくるときにも、そのようなイメージで考え出しています。

例えばいろいろな部屋がほしいからといって無秩序に部屋をならべていては、家と呼ぶには完成度の低いものになってしまいますよね。

それぞれの位置関係を整理し、広さとバランス、敷地条件などすべての調和をとります。

そしてなにより大事なのは、それらをクライアントの要望と建築家の技術や知識がつくる、一貫して流れる「リズム」の上に乗せていくことによって、いつまでも聞いていたくなる音楽のような、居心地のよい空間が出来ると思うのです。

良い音楽のように調和の取れた家で暮らすことは、心の平和をもたらしてくれるような気がします。

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